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プラハ(2012/1/22:午前) [2012プラハ・ウィーン]

 ホテルの向かいはプラハの春音楽祭で有名なスメタナホールのある市民会館。朝起きて窓の外を見るとそのクリーム色の外壁の見事な浮き彫りがヨーロッパに来たことを実感させてくれる。思ったよりもいい天気のようだ。昨夜の運転手はここしばらく雪が続いているって言ってたけど、今朝は青空も覗いている。
 
 朝食に一階に降りる。このホテルは外から見ても美しいが、内装もすばらしい。特に螺旋階段はわざわざ4階から歩いてみたくなるぐらい。朝食をとる"Sarah Bernhardt Restaurant"は大概のガイドブックに出るぐらいの洗練されたレストランで、残念ながら夕食は別に予約してしまったので訪れる機会はないものと思っていたけど、こうして朝食をとることができた。
 朝食はビュッフェであるが、中欧らしくハム・ソーセージの種類が豊富。卵も頼めば調理してくれるようだ。でもせっかくヨーロッパにきたので卵よりソーセージ中心に食べることにする。美味。意外だったのはフルーツが豊富なこと。この季節のヨーロッパでメロンが3種類朝食に出るとは思わなかった。さすが5つ星というところ。コーヒーもヨーロッパ味。。。。これはアメリカスタイルのほうがいいな。
 よく奥さんに言われるが、プライベートでホテルに泊まると、私は朝食を本当によく食べる。日本じゃ朝はコーヒー一杯にバナナ一本であるが、たとえばこの日は3皿ソーセージだハムだチーズだと食べてる。さすがに7時台なのでレストランは空いている。食べているとインド人の青年がWSJ片手に入ってきた。金融関係か?
 昨夜の説明のとおり、一階ではWifiが使える。メールをチェック。親父にはCメールを送る。

 今日の予定は午前中にストラホフ修道院からプラハ城まで行く予定である。ただストラホフ修道院まで行く路面電車が22番のようだが、少し停留所まで歩かなくてはならない。日本のガイドフックはこの辺の説明がない。外に出る。寒い。日は照っているのだが、風が吹くとコートに覆われていないひざが痛い感じ。とりあえず市民会館の前で記念撮影。ガイドブックとアンドロイドのGoogleMapを頼りに歩き始める。
 GoogleMapはアメリカの製品だけあって、自動車で移動することを前提に作られてるように思われる。たとえばプラハなら(この後行くウィーンもそうだけど)、旅行者が一番知りたいのは市電の駅がどこにあるかだと思うけど、アメリカ人はその辺は考えないようだ。

 市民会館前から火薬塔の前を通り、ナ・ブジーコイエ通りをヴァーツラフ広場に向かって歩く。広場の端っこから国立博物館をバックにまたもや記念撮影。地下鉄のMustekの駅で一日券を購入(すぐチケットをなくす私はこの券もなくして後で奥さんに怒られることになる)。もうしばらく歩いて交差点を曲がったところにあるNarodniTridaから22番の路面電車に乗る。赤と白に塗装されウィーンの路面電車を思い出させる懐かしい塗装の電車が来た。
 一緒に乗り込んだ中に昨日の晩、プラハに一緒についた韓国人の女の子たちがいた。でも昨夜は3人だったのに、なぜか今日は二人。

 電車はしばらく行くとヴルタヴァ川(モルダウ川)を渡り、プラハ城の高地への坂を上り始める。徐々にプラハ城に向かうらしい観光客が増えてくる。坂を上りきってしばらくしたPražský hradの停留所でほとんどの観光客は降りる。さっきの韓国人の女の子たちも降りた。われわれは先にストラホフ修道院に行きたいのでそのまま乗り続けてPohořelecの停留所で降りる。なぜか目の前にはケプラーとティコ・ブラーエの銅像。

 ストラホフ修道院はその美しい哲学の間神学の間で有名。プラハ城のまだ先になるので行かない人も多いと聞いたが、もしプラハにいくならぜひどうぞ。ただし電車を降りると地図上ではすぐ近くまで来ているみたいで、修道院の尖塔もすぐそこに見えるのだが入り方がわからない。ちょっとうろうろしていると、お土産屋の隣に建物を通り抜けるトンネル状の階段があって、そこを抜けた先が修道院の前庭だった。(確かに看板は出てるけどさ、も少し大きく書いてくれるとうれしい)
 二つの図書室はトンネルを抜けたすぐの入り口ではなく向かって少し左よりの階段を上がる。階段の下では入場料を払い、みやげ物売り場を抜けたところの廊下ホールから二つの図書室を見る。手前の哲学の間は2階建て相当のホールの周囲に本棚がならび、天井にはフレスコ画。より奥にある神学の間は天井は低いけど、よりこった装飾がすばらしい。ちなみに写真を撮りたいときは入場料以外に50コルナ(約200円)請求されます。
 修道院から先ほどのトンネルを抜けて広場から下ると、プラハ市街が一望できる展望台(というほどのものでもないが)にでる。ここで二人でセルフタイマーで市街をバックに記念撮影。このまま坂を下ると、プラハ城まで上りになるので、いったん路面電車を下りた広場のほうに戻り、ロレッタに向かう。

 ロレッタ教会はプラハにおける反宗教改革勢力の拠点としてイエスズ会が資金をつぎ込んだだけあって、すごい量の貴金属。特に回廊2階の宝物室(金庫室です)にあるダイアモンドだらけの聖体顕示台や、中庭の銀の祭壇には圧倒されます。(美しいわけではないけどね)、ここも写真撮影料が別途必要。

 プラハ観光の主役であるプラハ城へ。チケットはまとめて買います。ロングコースとショートコース。写真撮影料もまた別に必要。普通の人はショートコースで十分では?長いコースのチケット買ったけど、時間がなくて全部見切れなかった。注意してほしいのは曜日によっては聖ヴィート大聖堂の入場は午後からになります。われわれは午前中についたので旧王宮や聖イジー聖堂、黄金の小道(つまらん)、衛兵交代、王宮の地下の博物館を先に回ってから、聖ヴィート聖堂へ。
 そういえば正門入ったところの中庭の展示場らしいところにすごい行列ができてました。なにかクレムリンの宝物がどうしたとか書いてあったような気がしたけどよくわかりません。
 もうひとつプラハ城の観光マップがダウンロードできますが、各国語の順番がチェコ語、英語、ドイツ語、、、、、ときて韓国語、中国語、日本語の順番。。。。。日本語があるだけまだましか。

 いろいろ入場できるところはありますが見るべきものは聖ヴィート教会のステンドグラスです。(「だけ」とはいいませんが。)急ぎでしたら「だけ」でもいいかもしれません。ミュシャ(ムハ)ステンドグラスは圧巻です。個人的には今回これを見るためにプラハに言ったといっても過言ではありません。特に中央下部の青銅色の二人の女性像がお気に入りです。他のステンドグラスもすばらしいです。ただ比べる相手がミュシャでは相手が悪すぎるでしょう。

この後は午後の部で。
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さて出発 [2012プラハ・ウィーン]

 今日から一週間プラハとウィーンに遊びに行くというのに、準備不足のまま出発当日になってしまった。昨日は割りと早くに荷造りが終わったので、6時半に起きてもそれほどしんどくはない。ということで父に電話をしてから出発する。中継地のシャルルドゴールから次に連絡することにしよう。
 外に出ると幸い通りには昨日の雪は残っていない。このあたりの坂は雪が凍ると滑る車が多くて、昨日の晩雪がちらついたときには今朝のタクシーを心配したけどもんだいなさそうだ。でもなぜかタクシーを捕まえようとするがなかなかつかまらない。トランクを2個も持っていると敬遠されるのか?
 今日のタクシーは不忍通りから上野に向かう。この辺では京成上野の駅を頼むと、上野高校の下を抜けて地下のタクシー乗り場の側に抜けるのが多いのだけど、今日は正面の側。券売所に行くと時間は7時30分を少し前。奥さんはためらわずに7時32分の券を買えという。切符を買おうとして京成成田と言ってしまい、駅員に聞き返され、奥さんに「第2ターミナル」と訂正される。新聞が買えないよーーと思いつつホームまで走る。11時のJL405だから一便まってもいいと思うんだけど、寒いでしょと言われてしまう。
http://www.keisei.co.jp/keisei/tetudou/skyliner/pdf/skyliner_time_j.pdf
 
 いつものことだけどスカイライナーは上野では乗っている人は少ない。ほとんどが西日暮里から乗ってくる。今日もまたそのパターン。上野で京成に(もしくは京成から)乗り換えるのは誰も普通したくないよな。観光客が多い。これが日曜の午前の成田行きだと出張風の人がずっと増える。
 新しい路線になってから本当に成田が近くなった。でもこの路線ができるのになんでこんなにかかったんだろう?だれも反対する人はいないだろうし、公共工事で潤う連中も多いだろうにね。羽田の拡張路線が決定して、いまさらという感じがしないこともないけど。

 成田は結構混んでいる。旧正月とぶつかったせいかもしれないけど、JALのエコノミーの列は相当長くなっていて、ビジネスもそこそこ、他の航空会社も混んでいる。いつか旧正月の終わりの週末に出発することになって、すごい混雑に巻き込まれたことがあった。幸い今日は待たずにチェックインができて、しかもラッキーなことにエコノミーからプレミアムエコノミーにアップグレードされていた。混んでる便で非常口席が確保できず、疲れるなぁと思っていただけに幸せ。さてあとは荷物がシャルルドゴールでロストしないことを祈りましょう。
 ロビーで奥さんと同じ職場の人とばったり。これから上海に行くらしい。

 チェックイン後、さくらラウンジで毎回恒例の朝食。なぜだか知ないが私はここのご飯と明太子が大好き。来るたびに食べてる。奥さんはパンと卵とソーセージ。その組み合わせならこれからいくらでも食べられるのに。近くのアメリカ人と日本人の夫婦らしいカップルの子供がソファーによじ登ってる。しつけ悪いね。しょせん日本に(とばされて)来るようなアメリカ人なんてこんなもんか。それともアメリカでも時代が変わったのかな。私が知っていた時代のアメリカの中産階級の子供に対するしつけは結構厳しかったと思うんだけど。
 免税店での買い物はIへのお土産のタバコだけ。このタバコ、成田からフランス・チェコ・オーストリア・ドイツと回って横浜に行くことになる。どっかで峰売ってやってください。奥さんと少しだけ見て回るけど、ほしいものもあまりないし、唯一ほしいフェラガモのネクタイはこの値段じゃ買う気にならないので、結局なにも買わず。

 JALの機内食は一時期に比べるとずいぶんよくなったような気がする。ぶり大根をいただきました。これでエコノミーなら十分。プレミアムエコノミーなので歯ブラシとかくれる。JALの耳栓が気に入ってるので、使わない奥さんにももらってもらう。このときもらった歯ブラシは結局この旅行中ずっと使うことになった。
 映画は”マネーボール"と”はやぶさ”の2本を見た。マネーボールは原作が面白かっただけに、正確なダイジェストではあるものの、とてもあっさりしていてちょっと肩透かし。はやぶさはお話自体は特筆すべきことはないけど、最後がパリ到着ぎりぎりになったもので、あの帰還のときのシーンが見られるかちょっとどきどき。それにしてもすごい技術だよなぁ。後はひたすらウォークマンでモーツァルトを聴いてすごす。今日は弦楽四重奏集。
 しかしなんでJALはプラハ行きの乗り換え便をパリ経由で指定してるんだろう。フランクフルトのほうが全然距離が近いはずなのに。前回のローマはわからないこともないけど、ロンドン経由かパリ経由といわれたら、何でフランクフルトはだめなのって聞きたくなる。前々回はまだあったアムス経由も指定できなかった。すいてただろうにね。

 パリは冷たい小雨。別に外に出るわけじゃないので、濡れるってことじゃないけど、いかにもヨーロッパの冬の空。でも意外と暖かい。10℃以上ある。前回は入国審査で結構並んだけど、今回は全く待ちなし。おまけに入国管理のお兄ちゃんも全然やるきなし。せめてさパスポートの写真ぐらい見ろよ。いきなり真ん中辺のページにスタンプされた。まぁいいけど。
 シャルルドゴールについたのが4時ぐらいで、乗り継ぎ便が8時前のチェコ航空とエールフランスのシェアコード便なので時間がいっぱい。でもシェンゲン条約加盟国間なので免税店もたいしたことないし、することがない。この時間じゃパリ市街までいって戻ってくるのは時間的に何かあったらちょっと怖いし。
 ついたのがターミナル2Eで、乗り換え便が2Dだったので徒歩で移動。前々回のフィレンツェは2Gってはるかかなたまでバスで行かなきゃならなくて、しかもついたターミナルがローカル空港風でさびしかったのに比べれば全然まし。時間があるので2Dを通り過ぎて2Bまで行ってみる。どうも2BはLCC用ターミナルらしい。
 マックやらスタバやらで、フランスらしさは感じられない。こんなもの?スタバで時間をつぶす。やたら泡の多いラテだった。AUの携帯からあっちこっちに到着連絡。それにしても落ち着かない。
 日本通信のSIMがNTTと認識されてローミングできたらと思ってやって見たけど、全然だめ。当たり前か。GPSは使えるので、Google Mapで現在地は事前にキャッシュしてあった地図上に表示される。でもMyTrackは地図が表示されれない。不便。なんでこの二つのソフトをGoogleは統合しないの?

 まだチェックインした後の待合スペースのほうが落ち着くだろうってことで、チェックインしたらこちらのほうが全然いごごちがよい。さっさと入ればよかった。それにしても最近こういった場所で日本語を聞くことがとても減った。今回も親子3人連れ(現地駐在員?)と女性4人組(旅行者・関西弁)ぐらい。あとは中国人か韓国人。旧正月だからかな。
 お腹がすいたのでサンドイッチ。奥さんはベーグルの間にサーモン、私はパゲットにハム・ゆで卵・ドライトマト。二人で10ユーロ。まぁ1Euro=100円だからいいけど、175円とか言われたら泣くなぁ。
 出発が19:55の予定だったのが20:15に遅れると女性4人組の一人が言っている。全然アナウンスが聞き取れない。フランス人の英語のせいかなぁ。これでも英語はできる人ってことになってるんだけど。やれやれ。おまけに見ていなかったら、いつの間にか搭乗が始まっている。やれやれ。
 機体はチェコ航空のA321。機内食はどうなるかと思っていたら、クラッカーが一袋。空港で食べておいてよかった。この時間時差もあってプラハでもう食べに行く気力はないし。

 プラハ空港はさすがにこのじかんだともう両替窓口がひとつやっているだけで、ほとんどクローズ。出迎えの運転手さんとはすぐにあえた。日本語の固有名詞は知っているようだ。途中プラハ城が見える。明日ここに来る予定。20分ほどでホテル(Hotel Pariz に到着。フロントのお姉さんの笑顔がすばらしい。
 翌日の朝食は"Sarah Bernhardt Restaurant"だという。てっきり"Café de Paris"のほうだと思っていて、Sarah Bernhardtで食事をする予定はなく、すばらしアールデコの内装は見られないと思っていたのでちょっとうれしい。一方LANは客室は有料。ロビーなら無線LANが無料のこと。どうするか?明日考えよう。
 ロビーの内装もとても美しい。明日が楽しみ。
  
 
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